「T君のご両親は、息子さんの事をきちんと理解・把握されていないな。」
率直に感じた事は的中 。T君のケースは学校区特別支援学級部トップまでもが介入する
HOT CASE 取り扱い要厳重注意(特に母親)へと発展したのです。
学校区として、障害者保護合衆国連邦法・カリフォルニア州法であるFAPE (Free and Appropriate Public Education = 無償かつ適切な公立教育)を提供しなくてはならないからです。
つまり、親御さんの気持ち・期待が痛いほど理解できたとしても、私達がまず最初に考えなくてはいけないのはT君。T君にとっていかに適切な教育を提供できるかという事。
あ。→「お母様の熱意に押され、読解力アセスメントは答えをT君に丸暗記させて出した結果です。」 と認めたT君の小学校時代RSP教師は異動に。

取り扱い要厳重注意(特に母親)T君のケース
上からの指示
↓ ↓ ↓
最重要MISSION→T君をRSP支援で全日普通学級からM/M(中度~軽度)かM/S(中度~重度)特別支援学級に戻す事。
ご両親に真実のT君を理解して頂くために綿密なデータを取る事。

ここで言う「綿密データ」とは...。
各教科でプロンプト※1を助教員が何回入れているか?
プロンプトを入れた上でのT君の理解力・読解力はどれくらいか?
普通学級授業内容(特に英語授業&要読解力必須課題)を、助教員が教材をどの程度簡易化をしているか?
が明確に把握できるデータを取る事。
※1答えに導くヘルプ・ヒントを与える事。

詳しくデータを取り始めてから1ヶ月で浮き彫りになった事。
各教科での総プロンプト数
英語=1377回
理科=685回
歴史=845回
RSP個人指導=660回
音楽=53回
数学=688回
体育=275回 
合計 4583回←データシートはまるで毛虫ランド。タリーマーク、数値、+、-マークでウジョウジョ。
ここまで来たら「一体誰が授業を受けてT君の課題をこなしているの?」⇒「助教員じゃん。」となりますよね。

プロンプトを入れた上でのT君の理解力・読解力
Who (誰) = 35%
What (何) = 32%
Where (どこ) = 45%
When (いつ) = 29%
Why (なぜ) = 29%
How (どのように) = 29%
プロンプトありでも50%まで行けない理解力・読解力。プロンプトなしだったら...? T君にとって普通学級の授業内容は「ハードルが高すぎる」と言うより、走り棒高跳びのバーを棒ナシで飛べ!っと言われているくらい「高すぎる」レベル。

教材の簡易化のレベルに関しては、メインの話題・メイン人物が誰なのかをやっと把握するのがT君のベスト。
例えば、最近学んだ歴史授業での日本史。プロンプト数905回。何十ページもある聖徳太子の飛鳥時代から江戸幕府までの歴史を「プリンスShotoku(聖徳太子)が日本に仏教広める。その後宗教が増える。源平がケンカする。BushidoはSamuraiのルール。将軍はSamuraiのリーダー。3人の強い将軍がいた。最後は徳川家康が天下統一」...っという感じまで簡易化してもまだ「 ?」っとなる事多々でした。教科書のキー単語リストにあった「Bushido(武士道)」「Buddhism(仏教)」。どちらも「ブ 」はじまり。聞き分けしづらかったのでしょうね。「Buddhismを広めたのは誰?」の質問にどうしても「Bushido」と答える事複数回。ここは視覚優位を利用し、「プリンス聖徳」+「大仏」= 「Buddhism」、「徳川家康」+「Samurai」 = 「Bushido」。 挿絵とキー単語を「=」(イコールサイン)で結ぶレッスンをしてクリア。T君の顔にも達成感の笑顔が広がります 。この瞬間ほど嬉しい時はありません。T君が理解してくれた時には、いわゆる健常児が何か新しい事をできるようになった時に感じる100%の嬉しさとは別種類の100%の嬉しさがあります。この別種類の嬉しさがある事を知る事ができたのはタマのお陰

さてさて...
学期末ごとに表彰される成績優秀生徒達。

普通学級でのT君の成績は...?

オールA。

ええええええええぇぇぇぇ
ですよね?

ええええええええぇぇぇぇ
私も言ってしまいました。

一方...。
お母様は...。
Face Book上にT君の写真掲載。
「普通学級で成績優秀生徒賞。普通学級でも大丈夫。私のアメージングな息子。」っと。(← )

T君のパーフェクトな成績評価に
Why?
お母様のこのコメントにも
Why?

この続きは④で...。