今回は、"The Happiest Place on Earth"(地球で1番ハッピーな場所)のキャッチフレーズでお馴染みのディズニーランドでの遭遇。

本当は 怖いくせに、絶叫マシーンに乗るのが大好きなタマ
全部のジェットコースターに乗るのがタマの特盛りコース。

金曜日&週末は夜中の12~1時まで開いているパーク。
ディズニーランドの強気な高額入場料。こっちも「 最後の最後まで遊ぶぞ‼」と強気な遊び根性発揮。
時計が11時PMを回り、3男坊は既に沈没
タマはダンナとお兄ちゃんとこの日2度目の スペースマウンテン に。

大人がちょこっと腰を掛けるのに丁度よい高さの花壇に座って、寝ている3男坊と待機していた私。
でも、落ち着かない気分...。
それもそのはず。
私の隣に座っている「男」からの視線がすごかったんです ←←←
鹿とか馬なら草でも食べているフリをして私をジロジロ見ている人を余裕で見る事はできますが、そんなスゴ技は不可能。はじめは知らんぷりしていましたが、数分経ってもまだジロジロ。だんだんと不快な気分に
渾身の「イヤ顔 」で抗議しようとジロジロ犯をキッ っと見ました。
目に映ったのはとても穏やかな笑顔の男性。
ハリウッド俳優のショーン・ペンにそっくり。
しかもこの写真のショーンとそっくりな笑顔。↓ ↓ ↓ ↓ ↓
sean-penn



















(写真提供元: www.businessinsider.com)
「変態男」を想定していた私は、「 あらっ?」と拍子抜け状態。
この男性は私の事を見て、まだ穏やかに笑いかけています。
なので、"Hello"と挨拶をしました。
彼も"Hello"と。

いつ頃からそうなったのか私自身も思い出せないのですが、(オーラ?雰囲気?を)見ただけで「自閉症の人」っというのがわかるようになっていた私。だから、危うく「変態男」扱いされそうになっていたこの方も、30代前半の自閉症の方だとすぐにわかりました。

会ったばかりの人に「あなた自閉症ですね?」なんて単刀直入に聞くのはさすがのアメリカでもないので、私は彼に話し続けました。
「1人でディズニーランドに?」
「いいえ。」
「お友達と?」
「うん。」
「お友達と一緒にスペースマウンテンに乗りに行かなかったの?」
「いやいや。あの乗り物苦手だから。
あはは。そうなんですね。今私の子供達がダンナと乗りに行ってるんですよ。」
「この子は寝ちゃったんだね。」
「笑 そうそう。コレが一番チビの息子。」

ここで、私が切り出しました。
「私の2番目の息子は自閉症児なんですよ。」
ボクも‼ ボクもです‼」
「うちの自閉症の息子はスペースマウンテンとか大好きで。」
あはは。耳に触れる空気の音が好きなのかな?」
「ほぉ 。なるほど。」

このコミュニケーション。

普通の会話のように取れますが、実は私だけが言葉を使っていて、彼は全て顔の表情、ジェスチャー&手話。つまり彼は無発語
「私の言っている事はわかるんですね。」
「はい。」
「言葉は使わないんですか?」
や~。あんな面倒くさいものは嫌だ。」←この時の彼の表情は、シブ柿を食べ→どんぐり入りシブ茶 を飲んだように「最強にイヤ」という表情でした。← なんか可愛かったですけどね。

「私の息子も言葉が苦手で。」
「そんなの平気。 平気。 あなたや周りの人達に、息子さんの気持ちや言いたい事は伝わってるでしょ。」
「はい‼でも、あなたはご家族やお友達と会話する時も全く言葉は使わないんですか?」
私がそう聞くと、
「これ。これ。」っと。
彼はポッケから携帯 を取り出してテキストメッセージを使ってコミュニケーションを取る事もあると教えてくれました。

こんな不思議で素敵な会話をしたのは初めての事。

言葉を聞き取る事・ 発する事は一体どんな感覚なのか、成人自閉症者に直接聞いてみたらいいかも 」と思いデビーさんと繋がりましたが、聞きたかった事は聞けずに終了
この自閉症男性こそ、私が探していた人だと心はキラキラ星状態。
しかし 「これはディズニーマジックなの?」と思うくらい、いつの間にか彼は人混みに消えてしまったのです。
「きっとお友達がスペースマウンテンから戻ってきたんだろうな。でも、まだこの辺にいるはずだからタマが戻ってきたら紹介して連絡先をもらいたいな。」と強く思っていましたが、彼を見つける事は結局できず...。

名前も聞けず、も~残念で残念で布団の隅っこをかじって地団太を踏みたいくらい残念でした。
私の中では彼の名は「 ショーン・ペン 」。
私の中では彼が教えてくれた事も「 アカデミー賞 」。
怖いくせにタマがジェットコースターが大好きな理由は「耳に触れる空気の音」とか、
「言葉だけがコミュニケーションの手段ではない」
「自閉症の人達の中には、言葉を使う事が非常に渋い苦痛に感じる人もいる」とか。
後者2つは大きな ヒントになり、タマにiPodを持たせてみる事にしました。
「おぉぉぉぉぉ
教えてもいないのに、キーボードを使って、
anpanman←はい。やっぱり出ました。
space mountain←はい。はい。
michael jackson←え?笑
r2d2(スターウォーズの丸い頭のロボット)←これも大好きだよね。
nhk←そうです。日本放送協会のNHKです。爆笑
などと、自分でスペルしてYouTube動画を観ているではないですか。笑
タマの頭の中にはたくさんの情報・知識が入っているけど、その情報を自発的に声にして伝える事はしないんですね。考えてみれば、「もっともっと話せるようになって欲しい」と思うのも、「こちら側」の都合を考えた要望であって、タマの気持ちを完全無視してまで、発語トレーニングしようと力み過ぎなくてもいいなっと気づく事ができた遭遇でした。今はまだテキストメッセージを使ってのコミュニケーションはやっていませんが、いつかその時が来たらタマと一緒にやってみようと思っています。
いつかまた「ショーン・ペン」に会いたいな...。