これがサスペンス劇場の始まり。
♪ちゃらら ちゃらら ちゃぁらぁああ(←ここはあのお馴染みの音楽で。)
T君は、俗に「高機能」とIEP記載情報上では分類される自閉症生徒。
ここでは3種類ある特別学級支援。
過去ブログで書き出したものでおさらいすると...。

RSP (Resource Specialist Program)
自閉症、学習障害、ADHDなどの発達障害があっても、普通学級で学べる理解力のある生徒が使える特別支援。
IEPで決められた時間、RSP教室で教師と各生徒のサポートが必要な科目を個別レッスンする。自閉症児の場合、親の要望で普通学級内で1対1の助教員を付けることも可能。

MM(Mild to Moderate)
軽度~中度の発達障害の生徒が学ぶ少人数クラス。
このクラスには色々な発達障害(ダウン症、学習障害、情緒障害など)の生徒が在籍しています。自閉症児にはABAセラピストが付く場合もある。

MS(Moderate to Severe)
中度~重度の発達障害の生徒が学ぶ少人数クラス。
うちのタマはココ。このクラスにもMM同様、ダウン症や小児麻痺の生徒達が在籍しています。自閉症児には1対1でABAセラピストが付く場合がほとんどなので、援助スタッフ数が多い学級です。

T君は、RSP特別支援で中学から普通学級で学ぶ事になった生徒。でも、私が「ん?」となったのはすぐでした。IEPに書かれていた「4年生後半~5年生前半の読解力」

実はT君の本当のレベルではなかったのです。

普通学級の授業となれば、その学年相応の語学力、語彙力、読解力は必須。
私の任務は、T君が理解できるよう、リアルタイムでポイントを押さえた簡潔な教材に作り直す事。例えば、"extremely enormous"を "very large" (どちらも「すごく大きい」という意味)に書き換える。大人向け国語辞典を子供向け辞典の簡易な表現に直すという感じです。
しかし!
どんなに簡易な単語・文章に直しても、T君が理解できるレベルは普通学級での授業で学べるレベルではなかったのです。T君のIEPにも書かれていた年間学習目標(ゴール)を見直しても、どれも現T君のレベルでは高度すぎると判断。このままではこの1年、T君にとっては何も学ぶことがきでない不利な状況になると気持ちがずっど~ん っと重くなったのを覚えています。例を挙げると、実際は、"This red apple is delicious.(この赤いリンゴはおいしい)"のような、5単語の簡単な文章が書けないT君。それに対し、IEPゴールは「5段落のエッセイを75%正確に自己添削し書き上げる」。
マジですかこれ?」っと思ったのが本音でした。

T君の理解力をまとめたデータを元に上司に相談。上司もデータを見て「 えぇぇぇ 」っとなり、上司直々にT君のアセスメント実行。結果、T君の読解力は「1年生後半から2年生前半レベル」と判明。← ぬわんだって~?!T君と同じ6年生、うちのタマと同じ理解力レベルではないか!と心で叫ぶ私がいました。上司は前年までT君がいた小学校RSPの担任に即連絡 。「4年生後半~5年生前半の読解力」というIEP上の結果はどうのようにはじき出したのかと。
すると、中学校RSP震撼の返答が→「お母様の熱意に押され、読解力アセスメントは答えをT君に丸暗記させて出した結果です。」
おーまいがー!!!!!!」上司と私は3万光年ほどぶっ飛びました
一方...。
上司が確認したお母様のFace Book上では「中学から華々しく普通学級に!You can do it!(あなたならできる!)ママは高校卒業証書が見たいのよ。」
皆様、これがSNSの恐ろしい所であります。
上司はFace Bookアカウントを持っていたので、お母様のこんな発言までをも見る事ができたのです。
「T君のご両親は、息子さんの事をきちんと理解・把握されていないな。」
率直に思いました。

つづく