Taproot〜アメリカ発。自閉症児タマ&教育の現場

自閉症児タマの母/特別学級職員のmakiが発信する日々のあれこれ。

June 2016

私が思うABAを先日書いたばかりですが、何?この「残モヤ感」。
前回の私の説明もどこかピントが合ってなかったかな?

良いものを提供していたとしても、ABAの説明がスッキリできていないと起こり得る事:
①セラピー(療育)を経験した親からしてみれば「その説明では伝わらない」と残念に思うモト。
②これからセラピーを考えていらっしゃる親からしてみれば「ただの怪しいカルト」的誤解や不安を生じるモト。

アメリカで11年間自宅セラピーを経験し、ABAの効果を見てきた1人の母として、少しでも誤解なくABAを理解して頂けたらと願っているのです。
なのでもう一度ABA解説にトライさせて下さいね。
今回は難しい用語は極力省き、障害のある家族がいない方達にも分りやすい例を挙げて説明しますね。
行きます!
☞ABAは誰もが既に日常で使っている・知っているものなんですよ~
ペットの犬、競馬の馬、ダンナにも子育てにもです。
本当ですよ。
例1:ペットの犬
「お手」という行動を教える時、小さくちぎったささみジャーキ等のご褒美を使いませんか?
人間のように言葉を持たない犬。はじめは「お手」と言ってもキョトンとしていますよね。だから「お手」と言うと同時に犬の手を取ってその後すぐに「おりこうさん。お手だよ。お手。」とささみジャーキー。これを繰り返していくうちに、犬は「お手(と言う音声)」で手を出すとご褒美がもらえると理解。そして「お手」をする度にご褒美がもらえなくても「お手」で自発的に手を出す事ができるようになりますよね。
例2:競馬の馬
競馬はちっとも詳しくないですが、ふと疑問に思う事。
「なんで馬はお尻をムチ叩かれると速く走るの?」
私だったら、誰かにお尻をムチで叩かれたらムッときて「速くなんて走ってやるものか」って思います。そこで調べてみました。馬はムチで叩かれて痛いからでなく、ムチの「」に反応して速く走るのだそう。あるアメリカ人男性がジョッキーにムチを実際に自分の手のひらに打ってもらったってのも読みました。「ちっとも痛くなかった。」と。今のムチって改良を重ね、車の洗車場で使われている様な軽いフォーム(のっぺらぼうのスポンジみたいな)なんですって。馬の皮膚は人間よりも厚い&人間より体毛もびっしり。だから人の手のひらに打たれても痛みを感じないムチなら馬だって痛みは感じていないと判断できますよね。
例3:ダンナ
ダンナが食器を洗ってくれました。乾いた食器を片付けようとすると、「う"ぉ"~!汁、カス、ご飯粒のかけららしきものがまだついているではないかぁ!」となったとします。ここで、 ぶ~X2言ってばかりだと、ダンナが「また食器洗いを手伝おう」と思う可能性は低くなってしまいます。なので「ありがとう。助かった。」と嫁が言っておく言うと「今日は食器洗いお願いしてもいい?」と嫁が頼むと「 いいよ。」っと快く引き受けてくれる可能性が上がるのです。
例4:子育て①
うちの高校生のお兄ちゃんの話。
四六時中携帯 で友達とテキスト&ゲーム。「 遊ぶために携帯を買ったんじゃな~い!」と一撃後、携帯没収。しかし、ここで更なる問題勃発。なぜだかすぐにバレる携帯隠し場所。携帯ナシでもタブレット使用で同じ事。ごく普通になっているテキストやビデオチャットを使っての友達や教師との課題の確認。携帯自体を没収してしまうと学校課題にも支障発生。って事で携帯没収ではなく、充電器没収に。これで、お兄ちゃんも必要な事を見極めて携帯を使う事&携帯を使用する時間配分もわかるように。今は没収しなくても大丈夫です。
例5:子育て②
うちの三男坊の話。☜一家でいちばん片付けができない男。
お絵描きあっちで。ブロックそっちで。ボールは庭で。問題は、やりっぱなしで片付けない事。もぉ本当に片付けないんです。私だって人間です。疲れます、ムッときます、ダレたいと思う時もよくあります。「 かたづけろ~‼」っと三男坊に落雷 。三男坊はムッとした顔で片付け。これをいかにしたらお互い気持ちよく片付けられるようになるか。言葉の使い方に鍵を見つけました。「このブロック片付けてるんだけど、お手伝いしてくれる一番優しい子は誰かな?」っと言ってみたのです。すると、三男坊が「ぼく!ぼく!」っと。そしてお兄ちゃんまでもが手伝いに。タマも兄弟2人の行動を見て片付けに参加。私は「ありがとう」と言いながら、ちゃっかり2,3個のブロックを片付けただけで、後は坊達という不思議現象も起こるのです。
例6:子育て③
小さい子が一生懸命描いた絵。
目や鼻の位置が宇宙人並みでも、手足が痩せすぎを通り越した棒状でも、「うわぁ上手 」となりませんか?がんばった子供の姿勢・行動に拍手だからです。ここで、「へたくそ」と言ったら子供の可能性の芽を摘み取ってしまいます。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
この6つの例、どれもABAなんですよ。

☞ABAは自閉症などの障害のある方達のために開発された「療法」ではないのです。
ABAは考え方の1つ
教え方の方法ではないのです。
自閉症と聞けば必ずと言っていいほどセットで聞くABA。
ABA=応用行動分析(心理学)の基本の考えは、自閉症が関心を集めるようになったずっと以前から立証確立されてきているもの。
「あらゆる生物の行動は、周りの環境(対応や反応)との相互作用で良い行動にも困った行動にもなる。」というのが基本の考え。この基本の考えを基に、じゃあ、良い行動を教えるにはどうしたらいい? どんな行動もうまく対処するにはどうしたらいい?困った行動を減少・除去するにはどうしたらいい?っと更に考えを広げて行く事ができる方法は色々。DTT,DRO,VBなどが方法

療育関係のウェブで「ABA方式」や「ABA療育」と言う表記があっても、ABAという方法があると思わないで下さいね。ABA=基本の考え方の1つ。DTTなど=方法。と思い出して頂けたらバッチリです。そしてABAの基本の考えの1つの傘下にある方法も総称してABAと呼ぶのです。それが、療育とセットで聞くABAなのです。


ココ、誰でもわかる記述じゃなかったですね。
今日は「チョコレート菓子」で行きますかね。
チョコレート菓子=ABA
コアラのマーチ、きのこの山、たけのこの里=方法です。
つまり、色々種類はあるけれど、総称して「チョコレート菓子」と呼ばれる事という感じですね。

そしてもう1つだけ。
私がお世話になったセラピストやスーパーバイザーの方達。
私はこの方達に一度たりとも「お母さんも頑張って下さい」と言われた事はありませんでしたよ。
これに関しては、過去ブログの「ABAセラピーの基本http://blog.livedoor.jp/hazloquepuedas81614/archives/13807279.html」にあります。今でも、タマがお世話になっている企業はタマだけでなく、親の事もしっかり考えてくれている企業です。

公費でのABA、有資格者の事、IEPの事。
まだまだ日本の皆さまにお伝えした事があるのですが、後にブログの本記事として...!
では本日も、
Have a good one!

まだ完結しない「できない約束。」の途中ですが、ここでまた特報です。
NHK番組「朝イチ!」で放送された応用行動分析学(ABA)がSNS上でも話題に。
残念ながら私はその番組を見る事ができませんが(見られるサイトがあったら教えて下さい)、SNSでキャッチできる様々な意見・議論・説明を読み、率直に思った事。
●ABAへの関心度が上がる事は確実に前進。だけど、その関心度もメディアに取り上げられ大ブーム化した「食べるラー油」らと同じ道程を辿るの?
●発達障害&ABAについて詳しく知らない方達に、番組で紹介された例はほんのごく一例に過ぎないと理解して頂けたのか?理由?私は実際に「朝イチ!」で取材されたご家族が使った方法を見れてもいないけど、その方法が果たして他の子供達にも有効か?と言うことに疑問アリだから。
●ABAの一人歩きが始まらなきゃいいな。
●自閉症やADHDなどの発達障害の当事者の方達&発達障害を持つ家族を持つ親御さん達の意見に共感・同感。ABAの問題点も含めて的を得ている意見だから。
●この番組放送後にネット上に出ていた療育の専門家などによるABAの説明がどれもストンっと腑に落ちない
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
これがイチバン「モヤモヤ感」。
私自身、誰かに「ABAって何?」っと聞かれると...。
UCLAロバース博士の臨床実験⇒(これに関する私の見解はこちらhttp://blog.livedoor.jp/hazloquepuedas81614/archives/15817867.html)⇒時が経ち「魔法のABA」という誤解をも生じる事に...。っと「背景」説明可能。
ロバース博士が療育の神だの父だのとは一切思っていません。
単に、彼がたまたまABAに詳しい心理学者だったと私は捉えているので。
でも!!
「ABAってどんな事をするの?」っと聞かれると...。
「色々。」とは言えるけど、きちんとした返答不可。
自身のブログでも、タマと一緒にやってきた事を「これもABAの1つ」と書けるだけ。選んだ方法がたまx2タマには合っていただけであって、オールマイティ~に万人適応する方法ではないって判っているから。そして、私が言うABAは基本定型をタマ用に・私独自に「応用する」事に重点の意味があるから。もちろん、タマが2歳の時からお世話になった民間ABAサービスからも学ぶ事は多くありました。
それでも!!
専門家らしき方達の「早期療育の研究が進み、特にアメリカでは症状・行動改善のエビデンスが蓄積されて云々...。とか「大学~院で発達心理学&療育支援専攻」的な説明を読むと「 ん?」っと煙に巻かれた様な超モヤモヤ感を覚えるのです。この説明では、「ABAは大学で心理学専攻した人、博士号やBCBA(Board Certified Behavior Analyst =認定行動分析士)有資格者にしかできないの?」という誤解も生じる。それなら意味がない。親が「私達にはダメか」と思ってしまう可能性もアリ。何十年分かのエビデンスが無いとABAとして使う方法は認められないの?私は違うと思います。そして何より、「アメリカでは云々」発言。療育に関してアメリカがそんなに特別なの?そんなに威厳があるの?北欧だって療育関連の事例やエビデンスは色々ありますよ。確かに、アメリカでの療育・教育は日本と比較すると定着していると思います。理由はアメリカは子供達をとても大事にする国だから。日本ならご近所さんからの「 うるさい」っと苦情間違いナシな事。例):子供達が外でキャーキャー言って楽しく遊んでいる声をアメリカなら穏やかな笑顔で、そして子供達と一緒になって遊べる大人が多いから。質に関しては日本と同じだと思います。教える人の質にあたり・ハズレがあるのは普通。日本には日本の素敵な特別さがあります!マクドナルドやドミノ・ピザの日本限定メニュー同様、色々な国のいい所は参考にして、日本は自信を持って日本独自の方法・解釈があっても良いのでは?
な~んか長すぎる前置きになっちゃいましたが、
本題はコレ
「私が思うABA」
アインシュタインは言いました。
"If you can't explain it to a 6-year old, you don't understant it well enough"
「6歳の子供に判るように説明できなければ、自分自身が理解しているとは言えない。」
と。
なので、うちの3男坊(7)が現在ハマッっている日本アニメ「妖怪ウォッチ」(日本アニメはアメリカでも大人気。妖怪ウォッチも放送されています)に例えてみます。

妖怪ウォッチ=ABA
妖怪達の種族に詳しい子供達=専門家
それぞれの妖怪の名前=色々なABA
ケータ=親

日本でもアメリカでもまだまだABAとは何ぞや?っとなる理由。
これは正に私のように「妖怪ウォッチ」というアニメがあるという事は知ってはいるけど、そいじゃ出てくる妖怪の種族を全て知ってるかというところ。←「 知らないっつーの」。
でも「妖怪ウォッチ(=ABA)には子供達がコレはいいっと感じる要素がある=その様子から大人でも妖怪ウォッチ(=ABA)はいいのかもという基本概念は理解。
だから、7歳の息子に妖怪を見せられて「これな~んだ?」(内心→知らぬ ジバニャンしかわからない。) 
っと聞かれても「(妖怪ウォッチの) 妖怪(=ABA)」と答えるしかない。
すると7歳の3男坊は「コレはフシギ族のズルズルづるだよ。」と専門知識ぼーん!(=専門家)。←要は、専門家はABAの基本用語&定型スタイルのDTTだのDROだのPivotal ResponseだのTEACCHだのPECSだの、Verbal Behaviorだのの分類、つまりは基本的専門知識に詳しい方達。親ができる事はいちいち専門用語を知る事でもなく、定型にハマった事だけに力を入れる事ではないと思います。我が子をよぉぉぉく知っているが故に見えて来る独自アイデア・creativityの引き出し(=それぞれの妖怪の名前)を増やし、試してみる事。

「妖怪ウオッチ」
1エピソードしか一部始終見れた機会がないですが、私が見たその1エピソードは「みんながおしっこに行きたくなる妖怪」が出てきちゃったやつ 。主人公ケータ(アメリカ版ではNate)が色々な妖怪を使ってこの困ったおしっこ妖怪をどうにかするという。このおしっこ妖怪に対応するためにケータが呼び出した妖怪の数々。これが親だからこそできるABA。アニメでは登場する妖怪にそれぞれ「ドキ土器(種族:土)」とか「チクチクウニ(種族:水)」とか名称があるようですが、「みんながおしっこに行きたくなる妖怪」が出た時のケータの様に、試行錯誤で色々な妖怪を出してみるのが親。親が「コレはいいかも!」と試してみた事に名称つけて療育団体に登録してもいいのかもしれない... タマのコミュニケーションのきっかけを作るために使った絵カード法に「ボク名詞ー(種族:PECS)足し算・ひき算で使った方法に「ボウボウ棒(種族:DTT)」、はなくそほじりに使った方法に「モコピー(種族:DTT) 」、雄叫び抑制・集中のために使ったヘアゴムの方法に「ピシャゴムラー(種族:DRO)とか... 。実際は、こんな事はどうでもいい事。親が試してみた事でいい結果が出せた方法にも思うような結果が出なかった方法にも学術的名称などない+不要だからです。そんな方法諸々を総称して「ABA」と言っているのです。つまりは、私は妖怪ウォッチの妖怪の種族とか全て知りません。妖怪の名前は自分なりにちょっとだけ知っていて、だから妖怪ウォッチは面白いって事知っている。っていう感じです。
「こうしなきゃダメ」「この方法しかない」がABAではないですから。その子1人1人の特性に合った方法を見つけ出す事。以上。これが私の思うABAです。


親も子も楽になるためのABA?

少なくとも私は楽になるためなどど考えた事もありません。私がタマと10分でも30分でも向き合って座る理由は、私達の様に流暢に発語や他の事が上手くできなくても、タマの思い・気持ちを知りたい。どうにかしてコネクトしたいって思うからです。例えば、近所に自分が話せる言語がわからない外国の方が困った様子でいたとします。「どうしましたか?」とジェスチャーででも絵を描いてでもコミュニケーションを図ろうとする姿勢・感覚に似ていると思います。

最後に
過去のブログでも拝借させて頂いた石橋尋志さんのご意見を今回もここに書かせて頂きます(ご承諾頂いております)。
【石橋尋志さん】
彼の言葉に共感、勉強、たくさんさせて頂いています。
石橋さんは、関西で発達障害の自助グループを主催されている方です。NHKハートネットにご出演されたり、支援センターでの公開講座にパネリストとして参加されたりと、実際に発達障害を持つ「当事者」として広く活動をされている方です。石橋さんのお言葉は、どれもドンピシャ的確。まるで、私が思う事、考える事を知っておられるかのように、すぽっと腑に「ハマる」お言葉です。とてもスッキリします。(過去ログより引用)


「発達障害の支援者や専門家が陥りやすい誤解は発達障害の人を助けてあげないと」という思い込み。いや、間違えではないが、成人当事者に答え合わせをお願いする姿勢があってもいいんじゃない?自分達の支援や仮説が間違っていないか、確認する意味はあると思うよ。」

「子育ては修行ですよ。「自分を高めるために、お世話させてもらってる」と私は思ってます。発達障害の子があなたの元に生まれたのは、親であるあなたのレベルを上げさせるため。そう捉えてみたら、いろんなことがラクになるよ。」

「発達障害の支援策として、専門家や有資格者しか提供できないものは、ハッキリいって意味ない。なぜなら絶対数を確保できないから。全人口の5%以上もいる発達障害者をどうやってカバーするの?だから自助グループなのです。」



途中、特報が入りましたが、ここで「できない約束。」の再開

ええええええええぇぇぇぇ
っで終わった前回の記事。
膨大なプロンプト数でも内容理解50%未満のT君。
でも、成績はオールA。
WHY?
何故かって?

それは...
授業中に助教員が入れる膨大な数のプロンプト。
プロンプト&リアルタイムの簡易化以外にmodification(変更)もあり。
テスト時には助教員が作成した授業ポイントが凝縮されたノートも使用可
宿題、大きなプロジェクトは全てT君のお父様がやっていた。(←お母様はこれを一切否定。あくまでも「Tがやった。」と。5単語の文章がまだ書けないT君。エッセイやレポートを見れば、私達にはそれがT君が書いたものではないとすぐにわかります。)
普通学級生徒定員35人。普通学級担任もT君の事だけを中心に授業は進められません。要するに、T君の本当のレベルを知りませんでした。これはRSP特別支援学級担任(上司)と助教員とで説明をしなくてはいけませんでした。
つまり、
オールAは助教員とT君のお父様の成績。

「助教員として、私はT君の学びのサポートができていると思えません。T君が置かれている今のクラス環境では、T君が持っている今までのいい土台に新しいスキルや知識を積み上げて行く事を遅延させている気がしてなりません。」と上司に訴えました。

「T君が得るAと他の普通学級生徒が自力で得るAとの公正さに欠ける。」
という学校区の判断により(私も同感)、T君の現実レベルを示すデータはご両親に即開示。

んがしかし!!!

データを見たお母様の初反応は...。
「うちの子は視覚優位。授業内容をすべて視覚で理解できる様にしてくれないからこんなデータが出るんでしょ。Tは成績優秀生徒で表彰もされてるし。私は普通学級の高校卒業証書が見たいから。」

こ~んな事は想定内。
綿密なデータを取る事」のコレ⇒「普通学級授業内容(特に英語授業&要読解力必須課題)を、助教員が教材をどの程度簡易化をしているか?」もしっかりと保管して上に提出しておいたのです。授業内容簡易化のため、私がどのようにmodification(変更)したかの記録。
例えば...
①英語文学。各章を更に段落ごとに分け、文章の簡易化。そして4コマ漫画に変更。T君は絵が得意。なのでコマに描く絵はT君に。「よくがんばったね」と褒めるとT君のやる気もアップ。T君には登場人物の気持ちを読み取ることは難易度超高。でも、4コマ漫画で簡単なあらすじを思い出す事ができるように。
②正に視覚教材であるビデオを見て学ぶ授業。ビデオ教材が何回あったか。その際のプロンプト数。T君の理解度もきちんとデータで残してありました。とても低い理解度を示すデータでした。目で動画を見ていても聞こえてくる言葉の意味の理解ができていなかったので。字幕ナシで外国映画を見ている感じですね。
③一番「困ったな」と思ったのは詩の鑑賞でした。これは4コマ漫画でも到底理解不能。そこで上司に相談の上、T君は詩の鑑賞ではなく、クロスワードパズルで詩の種類を覚えるという課題に変更。【おまけ→https://crosswordhobbyist.com/このサイト便利です。英語のみですが、必要事項をインプットすると、自動的にぴぴぴっとクロスワードパズルにしてくれます。

これらのデータ開示でお母様は無言に。
しかしその後、学校区・私達に対する怒り?T君への嫌がらせ?と思わせるお母様の奇行が目立つようになりました...♪ちゃらら ちゃらら ちゃぁらぁああ(←ここはまたあのお馴染みの音楽で。)


つづく

「できない約束。」の途中ですが...
ここで特報
以前、「印象的な遭遇~② マシュー」※1で登場したマシュー。
私がマシューと交わした3年前の約束...
「私はマシューの事、絶対に忘れないよ。1番最初の、1番特別な私の生徒だから。大丈夫。また会えるから。マシューが中学校を卒業する時には卒業式に行くから。」
昨日、2016年6月16日。
3年越しの約束を果たす事ができました~

こ~んなだったマシュー
littlematt
8年生を立派に終了し、中学卒業をしたマシューはこ~んなに立派な青年に
Matt
しかも
7年生になって、発作時の頭部保護のためにかぶっていたヘルメットも不要に
そして
特別支援学級から普通学級に
卒業式では成績優秀生徒として表彰も

マシューが小3~私がマシューのケースを去るまでの(中1すぐ)仕事パートナーだったダニーもマシューの卒業式に駆けつけてくれました。左がダニー。当時はまだ大学生でしたが... 
3yearsago


 









今じゃ2人の子持ちのおっさんお父さんになったダニー。笑
backintime

「当時メンバー」久しぶりの再会に、マシューもご両親もとても喜んで下さいました。
私も嬉しくて嬉しくて、気持ちだけでなく実際にも( 笑)ぴょんぴょん飛び跳ねていました。
マシューは私を見つけると、お別れした時のようにギュッと大きなハグをしてくれました。
そして、「3年前の約束。ちゃんと覚えていてくれたんだね。」っと。
「忘れるわけがないでしょぉ マシューはこれからも、いつまでも私の1番最初の1番特別な生徒なんだから!」っと私。
少年から青年へと外観はすっかり変わったマシュー。
でも、中身は私が知っている、覚えているマシューそのままでした。
「クレイジーな写真いい?」っと聞かれ、もちろん私の答えは「 ノープロブレム!」
Silly
とってもとっても特別な約束が果たせたとってもとっても特別な日でした。
秋から高校生になるマシュー。マシューとご両親の献身・努力と前向きさに、
心の底からおめでとう
マシュー

最高の再会、ありがとう
そして、が・ん・ば・れ
私はいつでもマシューを応援しているからね!

※1「印象的な遭遇~② マシュー」(原文はこちら)
↓ ↓ ↓ ↓
http://blog.livedoor.jp/hazloquepuedas81614/archives/27949095.html

「T君のご両親は、息子さんの事をきちんと理解・把握されていないな。」
率直に感じた事は的中 。T君のケースは学校区特別支援学級部トップまでもが介入する
HOT CASE 取り扱い要厳重注意(特に母親)へと発展したのです。
学校区として、障害者保護合衆国連邦法・カリフォルニア州法であるFAPE (Free and Appropriate Public Education = 無償かつ適切な公立教育)を提供しなくてはならないからです。
つまり、親御さんの気持ち・期待が痛いほど理解できたとしても、私達がまず最初に考えなくてはいけないのはT君。T君にとっていかに適切な教育を提供できるかという事。
あ。→「お母様の熱意に押され、読解力アセスメントは答えをT君に丸暗記させて出した結果です。」 と認めたT君の小学校時代RSP教師は異動に。

取り扱い要厳重注意(特に母親)T君のケース
上からの指示
↓ ↓ ↓
最重要MISSION→T君をRSP支援で全日普通学級からM/M(中度~軽度)かM/S(中度~重度)特別支援学級に戻す事。
ご両親に真実のT君を理解して頂くために綿密なデータを取る事。

ここで言う「綿密データ」とは...。
各教科でプロンプト※1を助教員が何回入れているか?
プロンプトを入れた上でのT君の理解力・読解力はどれくらいか?
普通学級授業内容(特に英語授業&要読解力必須課題)を、助教員が教材をどの程度簡易化をしているか?
が明確に把握できるデータを取る事。
※1答えに導くヘルプ・ヒントを与える事。

詳しくデータを取り始めてから1ヶ月で浮き彫りになった事。
各教科での総プロンプト数
英語=1377回
理科=685回
歴史=845回
RSP個人指導=660回
音楽=53回
数学=688回
体育=275回 
合計 4583回←データシートはまるで毛虫ランド。タリーマーク、数値、+、-マークでウジョウジョ。
ここまで来たら「一体誰が授業を受けてT君の課題をこなしているの?」⇒「助教員じゃん。」となりますよね。

プロンプトを入れた上でのT君の理解力・読解力
Who (誰) = 35%
What (何) = 32%
Where (どこ) = 45%
When (いつ) = 29%
Why (なぜ) = 29%
How (どのように) = 29%
プロンプトありでも50%まで行けない理解力・読解力。プロンプトなしだったら...? T君にとって普通学級の授業内容は「ハードルが高すぎる」と言うより、走り棒高跳びのバーを棒ナシで飛べ!っと言われているくらい「高すぎる」レベル。

教材の簡易化のレベルに関しては、メインの話題・メイン人物が誰なのかをやっと把握するのがT君のベスト。
例えば、最近学んだ歴史授業での日本史。プロンプト数905回。何十ページもある聖徳太子の飛鳥時代から江戸幕府までの歴史を「プリンスShotoku(聖徳太子)が日本に仏教広める。その後宗教が増える。源平がケンカする。BushidoはSamuraiのルール。将軍はSamuraiのリーダー。3人の強い将軍がいた。最後は徳川家康が天下統一」...っという感じまで簡易化してもまだ「 ?」っとなる事多々でした。教科書のキー単語リストにあった「Bushido(武士道)」「Buddhism(仏教)」。どちらも「ブ 」はじまり。聞き分けしづらかったのでしょうね。「Buddhismを広めたのは誰?」の質問にどうしても「Bushido」と答える事複数回。ここは視覚優位を利用し、「プリンス聖徳」+「大仏」= 「Buddhism」、「徳川家康」+「Samurai」 = 「Bushido」。 挿絵とキー単語を「=」(イコールサイン)で結ぶレッスンをしてクリア。T君の顔にも達成感の笑顔が広がります 。この瞬間ほど嬉しい時はありません。T君が理解してくれた時には、いわゆる健常児が何か新しい事をできるようになった時に感じる100%の嬉しさとは別種類の100%の嬉しさがあります。この別種類の嬉しさがある事を知る事ができたのはタマのお陰

さてさて...
学期末ごとに表彰される成績優秀生徒達。

普通学級でのT君の成績は...?

オールA。

ええええええええぇぇぇぇ
ですよね?

ええええええええぇぇぇぇ
私も言ってしまいました。

一方...。
お母様は...。
Face Book上にT君の写真掲載。
「普通学級で成績優秀生徒賞。普通学級でも大丈夫。私のアメージングな息子。」っと。(← )

T君のパーフェクトな成績評価に
Why?
お母様のこのコメントにも
Why?

この続きは④で...。

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