「え?何て言う企業名ですって?」
それもそのハズ。
この企業は、別の学校区ではメジャーなABA提供会社なのですが、
私の住んでいる学校区では、初めて雇うABA民間企業だったからです。
変化は時として「マイナス波」をもたらす事もありますが、このABA提供会社変更は「変えてもらってよかった~‼」っと思える「プラス波」をもらてしてくれたのです。

少し前、「ABAの傷跡。」の記事で書いたこの部分。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「なんと
この「Cutting」1つをマスターするのに1年かかったのです。
80%ではなく、60%正確にでですよ。
ため息5000発超えの域に入ってましたね。笑 」

一般的な物の機能をなかなか認識する事ができなかったタマ。
これまでのABAでは1年で1つしかマスターできなかった物の機能。
新しい企業に変わってから、1年で80%超。合計64個マスターしたのです‼

キーはVerbal Behavior(バーバル ビヘービアー。一般的に略してVBと呼ばれる=言語行動)を基盤にしたABAアプローチにありました。VBは、B.F.スキナー(Burrhus Frederic Skinner)というアメリカの心理学者・行動分析学者が着目した言語習得法。

「名詞ばっかりになっちゃって失敗した~!」と思ったPECSの件。
タマの場合、PECSは「物には名前があるんだよ。」と認識させるのに役立ちました。
でもこれだけでは、「なぜ」言葉を使う必要があるのか、タマの様に言葉が苦手な自閉症児には理解不能。

「同じ単語1つでも、全く違った意味・目的を伝える事ができるんだよ。」と認識できるようになるVBは、PECSで名詞だけはたくさん知っていたタマにとって、「ドンピシャ 」アプローチだったのです。

例えば、「水」という単語1つを発しても...。

Mand・マンド→自分の欲しい物を要求する目的。

例) のどが乾いている時に言う「水(が欲しい) 。」

Tact・タクト→意見やコメントを述べる目的。

例) 湖の水を指差して「(これが・は)水。」

Intraverbal・イントラバーバル→質問に返答する目的。

例) 「蛇口から出るのは?」→「水。」
Echoic・エコイック→相手が言った事を復唱する目的。

例) 「水?」→「水!」

という風に全く違う意味・目的を相手に伝える事ができるのです。
Echoic(エコイック)は、
1)質問への返答にもなり得るのでイントラバーバルに含まれる事もあり。
2)「意味を理解していなければ復唱は無意味だ。」という意見もあり。
でも。
無発語から始まったタマの場合、「人が言った事をマネする」という事は、私にとっては重要ポイントでもありました。その理由は、タマの言葉が出るようになる以前に読んだ、テンプル・グランディン(Temple Grandin~日本で最近有名になった東田直樹さんのように、彼女も自閉症の当事者。コロラド州立大学准教授。障害を抱えながらも社会的成功を収ている女性としてアメリカでは知名度高。) の著書に「ハイ来た!私も諦めない!」と強く思える1文があったからです。
それが、コレ。
↓ ↓ ↓ ↓
"Parents and teachers should be happy if a child can recite a perfect commercial because the brain is programmed for speech."
(もし、子供がコマーシャルを完璧に復唱できるなら、親御さんと先生は喜ぶべきです。その子の脳は言葉を話すようにプログラムされているって事ですから。)
THINKING IN PICTURES
MY LIFE WITH AUTISM
Vintage出版
Temple Grandin著より

私と同じように自閉症児を育てていらっしゃる親御さん。
「復唱は意味がないのでやめさせましょう」などと言われたとしても、諦めないで下さいね!
専門家やセラピストからの見解に耳を傾けるのは大切。
でも、自閉症の事は自閉症当事者からの見解が、どんな人からの見解より、 キラリと輝いている事 、よくありますよね。

さて、新しい企業に変わって進歩の波に乗りまくっていたタマと私ですが...。
一本の不穏な電話が掛かって来たのでありました。

そろそろ、「で?事件はどう勃発したワケ?」と思っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。笑
勃発しますよ。次のブログで。