羊水検査当日。 
妊娠17週の時でした。
オフィスで色々な説明を受け、まずは、エコーで赤ちゃんのサイズ測定。
「見た感じはノーマル」
「性別も知りたい?」と聞かれ「はい。」と即答。
「では。運命の瞬間です...
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It's a BOY(男の子です)!」と判明。

ダンナ→頭(こうべ)を垂れる。
私→ 「息子3人か~!たくましくて結構‼ 」と爆笑。

エコーに映った赤ちゃんは、手足を動かしたり、口をパクパクしたりしてとてもかわいかったです。
この時、血液検査で出た結果と確率の事はすっかり忘れていました。思っていた事は"See you in(出産予定月) October!"(10月に会おう!)のみでした。

笑いが収まり、しばらくして真面目に羊水検査実行。
「お腹に針を刺されても痛いとは思わなかったけど、おへそに耳かきを入れられている様な不思議な感覚だった。」とその日の日記に書いてあります。
結果が出るまで1週間。本当に長く感じました。「大丈夫。大丈夫。」と自分に言い聞かせ、最悪の結果の場合を考えないように忙しく動いていました。

そして1週間後。
私の家でティファニーの息子とタマの合同セラピー(注1をしていた時、羊水検査の結果を知らせる電話がかかって来ました。(注1 ~ティファニーの息子&タマのABAセラピスト2人、ティファニーの娘とうちのお兄ちゃんも参加で、一緒に遊び、ソーシャルスキルを学ぶ合同セッション) ドクターからの"I have a good news for you.(いいお知らせです。)"という言葉で、いい湯加減のお風呂につかった時のように「はぁ~よかった~ !」と、心底ほっと したのを覚えています。
その日の日記にも「今晩はゆっくり、ぐっすり眠れそう‼‼‼」と書いてあります。

ダウン症の確率 1/40
18トリソミーの確率 1/87
は打ち消されたのです。

この確率というモノ。
タマを通じて自閉症関係の情報には敏感になっていましたし、特に確率がどうこうという数字を見ると、お母さん仲間と話し「この数字はどう思う?」と話し合う機会がよくありました。(←今でも)

現在、アメリカでは「自閉症児が生まれる確率は1/68」と言われています。
世間では「自閉症児が増加した原因は環境問題にある」など様々な見解が出されています。
が!
考えてみれば、「早期診断するようになった事で確率が上がって、幼少期に少しでも「自閉傾向」があれば、とりあえず自閉症診断を出すからだよね。」っという見解で、お母さん仲間の間ではそれほど不思議ではない数字です。
【ちょっと皮肉な裏話】タマが通っていたT学校3,4才自閉症学級にも、2人「自閉症ではなかった」ケースがありました。1人は言葉の発達にやや遅れがあった子。もう1人は「世界一のお姫様」のように育てらていて、思い通りにならないとひどい癇癪を起す子。2人とも5歳からは普通学級へ。前者の子のご両親は「自閉症診断」がために「あんたのせいだ!」「お前のせいだ!」と夫婦間に亀裂が入り離婚。後者の子のお母様は、親も参加できる学校行事には必ず"I LOVE SOMEONE WITH AUTISM"(ある自閉症の人が大好き)T-シャツで登場。結果、「自閉症ではない」と診断され苦笑の結末に。

アメリカでよくありがちな、「科学者の両親から生まれてくる子供は自閉症の確率が高い。」というのにしても、イメージだけでこう述べている様な感じですよね。現に、うちはダンナも私も科学者ではないですし、お母さん仲間達にも科学者はいないです。

こんな情報もありました。
ある日の朝、ニュースで「高速道路近辺に住む家族に自閉症児が生まれてくる確率は高い」という調査結果がトピックになった事もありました。聞いた瞬間「そんなバカな~!」と思いました。「南カリフォルニアに住んでいたら、誰だって高速道路の近くに住んでるじゃん‼」だからです。
 もちろん、このトピックはお母さん仲間でも話題になり、詳しく調べてみた結果、自閉症児を育てているたった9家族が調査対象だったとわかりました。

最近でも、ネット上で、全米で認知度の高い自閉症サポート団体がこんなニュースを出していました。「子供を産む間隔を1人目~2人目は2年、1人目~3人目は5年にした方が、自閉症児が生まれてくる確率は低くなる」と。しかも、「肩書・ドクター」がそう発表したとあるではないですか。
この記事を見た時も「そんなバカな~!」と思いました。
お兄ちゃん→タマ 2年間隔→タマ 自閉症。
お兄ちゃん→3人目息子 7年間隔→自閉症の確率が上がる?
うちには当てはまらないんですけど。
お母さん仲間にも当てはまらないんですけど。

上に挙げた例は、日本の番組を見る時にしばしば起きる反応にも似ていると思いました。
例えば、「全米震撼!」とか「全米で大人気!」と謳っていてる日本のテレビ番組。20年以上アメリカ生活を送っている私ですが、その番組を見てはじめて「へぇ~。初耳!」となる事がほとんどです。笑

ポイントは、メディアやSNSの拡散する力&影響力は非常に大きなものですが、それを信じ切ってはいけないという事。そして、日常生活でも確率はあらゆるところで使われていますが、とても曖昧な情報が飛び交っていると思います。私を含め、多くの人は「何人に1人」という数字を間違って判断している事が多いのです。

ノドから手が出るほどの魅惑の確率の数字でも、明日が見えなくなりそうなショッキングな確率の数字でも、落ち着いて、学生時代の数学を使えば、「 数学大嫌い 」な私でも「あれ?」となるのは確かです。

試しに、みなさんも一緒に考えてみて下さい。

【Q】
特定の遺伝子異常が原因で、先天的に100万人に1人発生するというある疾患があるとします。

99.99%正確にその遺伝子の異常の有無を診断できる方法があるとします。

あなたがこのテストを受けました。

陽性「+」と結果が出ました。

あなたは、どれくらい深刻に事態を受け止めますか?

説明は次回のブログで。