前回のブログで淵底生活から脱出
物置の箱の中で眠っていた当時の日記を読み返しながら書いていた「淵底にいた頃」の事。
ブログを書きながら、忘れていた・薄れていた当時の「どよ~ん 」とした気持ちや関係者と口論になった時の気持ち が蘇ってきて、「早く淵底から出た時を書きたい!」と痛切に思っていました。今、すごくスッキリしています!
9月から始めたこのブログ。多くの方々に目を通して頂き心から感謝しています。

地上にTaprootを下し、「タマは自閉症児です。」と100%前向きな気持ちで受け入れらるようになった事+同様に自閉症児を育てているお母さん達と出会い、自閉症に関する情報が増えた事で見方や考え方が大きく変わりました。

今日は、ABAに関しての大きな変化をお話します。
私が初めてABAを耳にした時、この療育方法を開発したのはUCLAのロバース博士&研究チームと聞きました。
考えてみれば、ABA自体が「一体何なのか」という説明は無かったので、最初に本屋で購入した本がABA教本だったのです。

1987年にロバース博士が発表した論文概要がありました。
論文内容は、ABA療育がいかに有効かを証明するために行われた比較調査について。

簡潔に書くと、

週35~40時間のABAセラピーを続けた19人の自閉症児グループ(A)
週10時間未満のABAセラピーを続けた19人の自閉症児グループ(B)
療育なしの21人の自閉症児グループ(C)

という3つのグループに分け、2年間でどうのような変化が見られたかというもの。

みなさんにも容易に導き出せる通りの結果です。
グループ(A)が一番劇的な変化があったと言うのです。
なんと、(A)グループ19人のうち9人が「知的正常」になり、小学校から普通学級に入学できたそうです。
(B)(C)グループ合計40人のうち、「知的正常」になり、普通学級に入学できた子供は1人だけだったそうです。
しかし‼
まず驚いた事は、初段階の頃のロバース博士のABA療育には「叩く」「怒鳴る」「電気ショックを与える」などの体罰行為も行われていたという事。(現在でも、マサチューセッツ州にあるJudge Rotenberg Center で行われているそうです。)これは、比較調査が行われた時にはありませんでしたが、セラピストから直接見て学んだABAの基本とは真逆だったので衝撃的でした。

~ここからは論文に対して~
1)比較調査のために選ばれた3グループがランダムに選ばれた自閉症児ではなかった事。
2)選ばれたグループが同じ条件ではなかった事。(各グループ内での男女比率がバラバラ、オウム返しをする子供達に関しては月齢46カ月未満、精神年齢11カ月以上と条件があった事。このオウム返しをする子供達が比較調査に参加応募したところ、57%が却下された事。など)
3)調査の結果、この研究グループに含まれていた女児の中には自閉症状に似たレット症候群(Rett syndrome)という別の障害を持つ子供達もいた。
4)対象になった自閉症児のうち5人のIQレベルは親からの報告により判断されたものだった。

などの批評を受け、現在では、ロバース博士の論文は誇張されていると見なされています。

以前のブログで、
"結局は、ABAも一つ一つの「積み重ね」。魔法なんかじゃないんだと。
ただし!
「タマに一番分かりやすい方法」を見つけ出した時には、魔法のような劇的な改善が見られるのです。" と書きました。

ABAに関して色々と学んだ結果、どうしてそう思ったのかに気が付きました。
それは、私がABAに対して大きな誤解 をしていていたからです。
自閉症の人達への指導法=ABAという誤解です。
「ABAが自閉症の有効な治療法です」的な記述や説明があれば、それは誤りです。

次回は、なぜ「自閉症児=ABA」が誤解なのか説明します。